<< それでも人しか愛せなぁ~い~♪ 2024-07-07 | クリスマスと黒いブーツ >> 2024-11-17 |
靴の話をしましょう。
私は、皆様と同じように10代にレッドウイングからはじまり、
その後アメリカ産を経てカナダ産へ移行。
浅井さんになりたくて8268が一番長かったなぁ(笑)
履くのも脱ぐのも大暴れ(笑)血が流れるブーツも多かった。
エンジニアブーツとはこんなものだ!
拘りとは痛みが伴うものである。
知らんけど。
そして今手元に残っているのは20代後半から履いている
国内登山靴メーカー製のエンジニアブーツだけになってしまいました。
履いた瞬間のただいま!あぁお帰り!感があるのはこのブーツだけ。
しかしお世辞にもカタチと経年変化がカッコいいとは言えないのである。
なぜなら私の足はプロも恐れおののくスーパー甲高!
そして右だけデカい(いろいろ蹴りすぎた)
オーダーメイドも考えましたが、革ジャンのプロになってからというもの、
使っている革とか製品のクオリティーを見ると、食指が動くブランドが全く無かったのです。
そんなブーツを諦めきっていた日々、
埼玉県越谷市にある「MUSHMANS」さんにお邪魔したところ、
美しいブーツが沢山あるのです。
長年、オリジナルのブーツを作られているのも知っていましたし、
この人が作るブーツなら間違いないんだろうな~と思いつつも、
私の足では縁がないだろうさ!
そこで、俺のイカレタ足なめんなよ!とばかりに喧嘩売ってみたんです。
「履いてもいいスカ?」
「どっぞー」
なんとも返事が軽いじゃないのよ、俺の足だぜ!
「なんすかコレ!履けるじゃないすか!!しかもバッチリなんですけど。」
「ちゃんと作れば履けますよ」
その「ちゃんと作る」
という台詞は革ジャンのオーダー接客の際、
私がお客様に常日頃言っている事と同義語である事にハッとする。
デザインはもちろん、履き心地といい使っている革といい、喧嘩は109‐0 の惨敗でした(涙)
それからオーダーメイドを決意するも、
ウチの製造ラインとラスト(木型)使ってSilvet でやりゃいいじゃん!
この喧嘩が半年前でした。
それからMUSHMANS藤田道場の門を叩き、
厳しくもブーツ愛に溢れた靴修行を行わせてもらいました。
Silvetにて来るお客さん来るお客さんにお願いして足を測らせてもらい、
師範の教えを復習する日々。
アンタがそこまで絶賛するんならとフライング注文までいただきまして。
足を運んでくれたお客様、
藤田社長ありがとうございました。
そして先日
連れて行ってもらいましたよ!みちのく二人旅。
日本最高峰の技術を持つ製靴工場。
良い工場は同じ職人が見ればすぐわかります。
尚且つ、デザイナーでもバイヤーでもない作る事にだけ特化しすぎている職人が抱く恐ろしさとは、、、
見学すると、、、働きたくなるんです。
すなわち、ブーツを作りたたくなるんです!
このモノ作りの素晴らしき環境や背景をお客様に伝えるべく、撮影しまくる藤田塾長を尻目に必死に工程と作業を覚えようとする私(笑)
給料いらんので勉強させてください!
その言葉を何度飲み込んだことか.....
しかし飲みの席では爆発しましたけど(笑)
製甲セクション 作業は勿論のこと、職人さんの手元とモノの配置がすごく勉強になります。
キタァァー!ウチの!!
Silvetのピンストライプタグが!!チラリ
木型達、靴づくりにおける心臓部。
何度も何度も何度も釘を打ち込まれ、
使命を全うする。
人間もまた同じで出る杭は打たれ強いのである。なめんなよ。
木型と出る杭人生を重ね合わせ熱くなる49歳。
木型に沿って革を吊り込むセクション
「ワニ」という名の工具を駆使し吊り込む様は見入ってしまうぐらい美しい!
機械を使っても最終的には手作業である。
ここが製靴の一番の肝でありエース職人が集結しているように見受けられた。
「藤田師範いわく、ここが一番製靴工場として技術力の差が出る所であり、履き心地に多大なる影響を与える。と。
納得です。
そしてSilvetに帰った後、使い道もないのに「ワニ」注文した私はイカレタロマンチスト♪(笑)
グッドイヤーウェルト製法の肝たるウェルトの縫い付け。
写真ではスピード感は伝わらないが、ここが一番の大迫力!
ソールを縫い付ける。
この作業もまたダイナミックで個人的にはたまらないHa~Ha
ソールを削って成型する。
凄まじく精密。
仕上げ工程、ソール全体の着色。
ガン見してプレッシャーをかけるも全くはみ出さない。
やったことある職人ならわかる。
一所懸命打ち込むと、人間は機械を超える瞬間がある。
この世界にミシンが好きで好きでたまらず、
革を縫うという行為が三度のメシより好きな人間がどれくらいいるかわかりませんが、
製靴工場たまらんでしょ?
工場長さんに職人さんの配置などを質問したところ、
全ての職人に全工程を経験させることで品質を均一化させる。
これだけ大きな工場で、生産効率を考えると分業させた方が圧倒的に生産数が上がりますが、
全ては品質ありきという事だと思いました。
工賃が高くても納期が長くても、これだけの仕事がこの工場に集中しているのは、
「ちゃんと作る」を体現されているからでしょう。
連れて行ってくださったMUSHMANS藤田社長を筆頭に、
本気でモノづくりに全振りしている人たちと関わるのは、私にとって何よりも楽しい時間なのです。
そしてめでたく、社長と工場長より何故か「まさを」というホーリーネームも頂き感無量でした。
これから私は、秋田に行ったら磯川まさを です。
職人だもの。
私はブーツを作れないので(まだ・笑)
ブーツに関しては、作り手ではなく常にお客様目線なんです。
素材、木型、縫製、製法、製造背景を含む関わってくれている人達。
全てが現時点で最強。革ジャン職人がずっと求めていたブーツが完成します。
革ジャン同様、「最後のブーツ」作ってみませんか?
Silvet Engineer Boots
型番「JJD75」11月中旬入荷
素材 BADALASSI MINERVA LISCIO各色 ライニング標準装備
製法 GOODYEAR WELTED
ソール Vibram#700
予価¥110,000(2025 1/1受注より値上がり予定)
納期3カ月~
ステッチ色、シャフト径、サイズオーダー(左右非対称含)、
ソール選択などあらゆるオーダーに対応できます(一部アップチャージあり)
耐久性重視のクロムなめし牛革も選択できます。
11月中旬に各サイズ入荷しますので試着予約を承っております。
遠方の方には発送も可能です(返送分送料をご負担ください)
11月最終週は「Silvet Boots CARAVAN」と称して西日本を回ります。
現在の立ち寄り予定地は、大阪、姫路、倉敷、津山、福岡、佐賀の予定です。
Silvetエンジニアブーツ「JJD75」を手に取って見たい方はお早めにご連絡ください。
もちろん、革ジャンの採寸もできます!
Special Thanks MUSHMANS Co.,Ltd
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